小名浜地区の工場視察

８月の東邦亜鉛による、硫黄分を含む排気による農業被害があったこともあり、
小名浜地区在住市議団「太平洋クラブ」で、小名浜地区の工場を視察、見学させていただきました。
とりあえず今回は日産自動車いわき工場、堺化学小名浜事業所、東邦亜鉛小名浜工場を視察。

日産自動車。

日産が世界に誇るVQエンジン。来年５０万台になるそうです。
一つのラインで４種類の排気量、各国別のエンジンを造るため、
エンジンごとのナンバリングで通して管理しているとか。各部品が組み立てられる様は正に圧巻。

堺化学。
すみません写真はありません。
白色塗料の基本となる酸化チタンやバリエースというバリウム系化学製品などを製造。
バリウムはX線を通さない（だから胃カメラの時飲むのですね。納得）ので、
液晶のバックライトなどに欠かせないとのこと。
研究棟も充実し、いわき出身の研究者も多いとか。

東邦亜鉛。
今回の事故の改善点を視察。硫黄ガスに混入させる薬品を管理できるよう機器を増設。
また管理メータも最新のものに。
亜鉛以外にリサイクル事業も手がけており、

これはニカド電池（充電用ですね）を加熱し、カドミウムを抽出し、残った鉄とニッケルを取り出し、
ステンレスを作る材料としてリサイクルする炉です。
また、自動車のボデー塗装には亜鉛が含まれており、
このスクラップを高さ６階建ての電気炉で溶かし、燃えたガスから酸化亜鉛を抽出、
自動車タイヤの加硫時に加えるということもされています。
それらの炉から出るガスは処理され、あのおなじみの大煙突から排出されるという仕組みです。

冷却水をためるため池からの夕日。
いわき市と小名浜地区の発展に寄与してきた工場、
あらためてその環境と地元への気持ち（愛）を感じることが出来ました。
とても良い機会になりました。